創立五十周年記念祝賀会

平成24年2月17日(金)、午後6時より上野精養軒 桜の間にて創立五十周年記念祝賀会が開催された。

当日は雨が降っており、途中から雪に替わる天候ではあったものの、来賓の方と会員を合わせて93名の参加であった。50周年記念事業特別委員会の鈴木雅博委員長を始め準備に参加した各部員の入念な打合せ・準備により会は盛り上がり、振袖さんの踊りや豪華な景品が当たる福引きなど多数のイベントもあって、50周年祝賀会に相応しい立派な会となった。

50周年記念事業特別委員会委員長・鈴木雅博 開会の辞

  東京都行政書士会台東支部創立50周年記念事業特別委員会委員長を務めさせていただきます鈴木雅博です。
  本日は、お寒い中、おいでいただきましてありがとうございます。本日は吉岡と一緒に司会を務めさせていただきます。
  それでは、これから会を執り行いたいと思います。よろしくお願いいたします。


東京都行政書士会台東支部・和田喜好支部長の挨拶

  公私ともにご多忙の中、かくも大勢おいでいただきましてまことにありがとうございます。
  台東支部は、昭和36年に下谷支部と浅草支部が合併して台東支部となりました。5~6年前から台東支部の50周年をやろうということで予算を少しずつ積み立ててまいりましたが、いざ日にちが近付いてきますと、果たして50周年をやることの意義はどういうものかと疑問に感じるようになってきました。果たしてそれだけのお金を使う意味があるのか、単なる過去の振り返りではいかがなものかと思いながら、準備は進めてきたのですが、昨年の4月に総会がありまして、今、世の中が大きく変わりつつあるとき、台東支部も変わらなければならないという意思のもとに、私が支部長に就きました。その後、支部が大きく動いてきました。そこで、支部のこれからの発展を考えまして、学校でいえば小学校か中学校ぐらいの入学式ということで、本日おいでいただいたご来賓をお迎えし、台東支部がこれから頑張っていきますことにご支援、ご鞭撻を願いながら、見守っていただきたいという趣旨で進めることにいたしました。
  台東支部は昨年4月から変わりました。今までの支部の運営は、副支部長が支部長を補佐し、支部長の指揮のもとにいろいろな行事をやるようになっていたのですが、昨年の4月から、各副支部長が責任を持ち、その下に部長、次長を置き、各部が独立した企画を立て、予算を立て、実行に移す形になりました。
  毎年やっている行事は幾つか同じように進めていますが、その中でも特に昨年の4月から変わったのが、まず、広報担当が、ホームページのリニューアル、次に、それまで会員のメーリングリストを借用していたのですが、支部独自にメーリングリストを立ち上げ、支部会員用にニューズリストを立ち上げました。支部長同士ではCCを使って連絡し合いながら、役員会においてはメーリングリスト、支部会員への広報は、会報「支部だより」とニューズリストを使うという形になりました。
  また、法規部は、今までは緩やかな支部細則で、何かあった場合、何に基づいて実行しているという形ではなかったので、完全なものは無理としても、ともかく1年後の4月の総会に向けて支部細則を改正し、それに基づいてやろうではないかという形で進みました。また、法規部主催で民法の読書会をやろうとか、厚生部は厚生部でしっかり動きながら進めてまいりました。
  これから大きく変わっていきますので、本日おいでいただいたご来賓の皆さまには、台東支部がどれだけやっていけたかということを見ていただきたいと思っております。
  また、台東支部では、諸先生方のご協力の下に法教育も始まります。2月21日に忍ヶ丘小学校、3月末に石浜小学校で公開してやる予定になっております。
  今、各支部が副支部長の下にスピードを上げて変わっております。本日はお忙しい中おいでいただきまして、そんなことをさせられるのかというようなお気持ちになられるかもしれません。東京の中では随分進んでいる支部はありますが、台東支部は中学校ぐらいの入学式と思し召して、温かく見守っていただきたいと思っております。
  本日はささやかなものを用意しております。時間までごゆっくりとおくつろぎいただきたいと思います。本日はよくおいでいただきました。ありがとうございました。


台東区長・吉住弘様のご挨拶

  皆さま、こんばんは。今日は、行政書士会台東支部の皆さま方の創立50周年というすばらしいお席にお招きを賜りまして、心から感謝と御礼を申し上げる次第でございます。日頃、和田支部長を中心にいたしまして、支部の各先生方には区政運営に多大なお力添えをいただいているわけでございます。この場をおかりいたしまして御礼をさせていただく次第でございます。
  今、和田先生からお話ございましたとおり、昭和36年に浅草と下谷の両支部が合併して台東支部が発足し、今日を迎えられたというお話でございます。その間、各世代の先輩の先生方、また支部長をお務めになられた皆さま方のお骨折り、ご労苦というのは、大変なものがあったのではないかと思っております。こういった歴史をつくりながら今日まで歩まれたお姿に、ただただ敬意の念でいっぱいでございます。
  私どもも、それこそ行政手続き等々で専門的知識をお持ちいただいております先生方に、区役所窓口でのいろいろな相談事で区民がどんなに助けられているか計り知れないものがあるわけでございます。そういった意味におきましても、これからも専門的な知識をかしていただき、区民への適切なアドバイスを心からお願いする次第でございます。
  今日を機に、台東支部がますますご活躍、ご発展されることを心からご祈念しますと同時に、ご臨席の皆さま方のご健勝、ご多幸を心からお祈りいたしまして、甚だ粗辞でございますが、お祝いのごあいさつにかえさせていただきます。
  本日はまことにおめでとうございました。


東京都行政書士会会長・東京行政書士政治連盟会長・中西豊様のご挨拶

  台東支部の50周年記念祝賀会がこのように盛大に開催されますこと、心よりお喜び申し上げます。
  日頃から台東支部の皆さまには、和田支部長はじめ、いろいろと会務にご協力をいただきましてありがとうございます。各支部が50周年を迎えるという節目の年、昨年は行政書士制度も60周年ということで、昭和26年2月22日に法律が公布され、3月から施行されたわけでございます。そのときに既に東京行政書士会は存在したということは記念誌等で確認できるところでございます。
  ご存じのように、行政書士は、その前に「代書人規則」の中で規定をされておりまして、それが戦前からございました。戦後、憲法が公布されたときに廃止され、「行政書士法」ができるまでの間は、都道府県の条例として代書人制度が残っていたと記録されております。その中でいち早く行政書士法の施行を望む方々が、法施行前に「行政書士」を名乗り、任意で団体もつくり、活動していたようでございます。詳細につきましては、こう見えても私も生まれていたわけでございませんので、存じ上げるわけではございませんが、文献を見ますとそうなっております。
  そして、台東支部は昭和36年に合併してできております。それまでは行政書士会に入会しなくても行政書士の業務ができましたが、昭和35年に強制会として登録・入会しないと業務ができないように改正されました。そして、私の確認したところによりますと、その当時の広報を拝見しますと、その1年後には、都内に33支部、今と同じ支部の数が存在しております。ただ、名称、地域等若干違うかと思いますが、23区には23の支部があったように記憶しております。
  そういう歴史のある台東支部でございますので、本日、来賓の方々もお呼びしてこういう会が開催できること、和田支部長は開催するかどうか非常に迷ったとおっしゃっていますが、私は英断ではなかったかと思います。ぜひこの会を励みにまた台東支部も新しく変わっていってほしいと思います。
  さて、和田支部長からお話がございました小中学校の法教育でございますが、今、本会でも推進させていただいております。新年度からは特別委員会にしてはどうかと検討しております。専門の委員会にして推進していきたいと思っておるところでございますが、その中で、いち早く台東支部で始められるということも吉住区長のおかげかと思っておりますので、この場をかりて御礼を申し上げたいと思います。
  そういう形で輪を広げていきたいと思いますので、ぜひこれからも行政書士にご注目を願いたいと思います。また、衆議院議員の中山先生には中小企業の支援ということで、行政書士会も議員連盟の中に加えていただいていろいろと活動をやっていこうと思っております。われわれの基本は中小企業でございます。中小企業を元気にすることもこれから頑張って進めていきたいと思いますので、行政書士会もぜひご注目をいただきたい。そのことをお願いしまして、本日ここにお越しの皆さまと共に、台東支部がますますご発展、ご活躍されることを祈念しまして、私のあいさつとさせていただきます。本日は本当におめでとうございました。


衆議院議員・中山義活様のご挨拶

  50周年、誠におめでとうございます。今、和田支部長の大変力強いご挨拶をお聞かせいただいて、皆さまの意欲を感じた次第でございます。
  私の実家は浅草公会堂の近くですが、公会堂はかって浅草区役所でございました。当然、その周りには代書屋さんが沢山いらっしゃって、子どもの頃は知り合いの先生から役所のことや世の中のことを教えてもらったものです。
  現在、私は原発事故の現地対策本部で責任者をやっています。原発事故による賠償の問題で大きな障害となっているのが書類の問題です。東電の用意した書類が難しすぎるという批判が非常に多いのです。確かに東電が用意した書類は煩雑で不親切な部分かあります。
けれども、それでは簡易で平易な書類にすればいいかと言えばそうそう簡易には出来ません。賠償の問題ですから。そこで、行政書士の先生方が必要となるのです。
  先程、和田先生と中西会長からもお話があったとおり、そもそも一般の人は書類による手続きを苦手とするものです。味の良いラーメン屋さんも腕のいい職人さんも書類となると見るのも嫌だという方が沢山いらっしゃいます。私の事務所では中小企業の相談窓口を設けておりますが、融資の相談でも一番求められるのが申込書類や財務諸表といった手続きに必要とされる書類への対応です。そのために私のところでは、スタッフが一緒になって申請書類や資金繰り表などを作って差し上げることで制度融資や保証協会の融資の障害を取り除いてあげています。
  もちろん私のところで出来ることなど微々たるものです。世の中には厳正に厳密に行うがゆえに煩雑で難解な書類が必要な手続きはいくらでもあり、どんなにIT化が進もうが、それらの手続きが無くなるなどということはありません。したがいまして今後も行政書士の先生方のお力がより一層必要とされることは明らかです。 どうぞ、この50周年を契機により一層、貴団体がご発展されますことを心からご祈念申し上げまして3分の挨拶を終わらせて頂きます。ありがとうございました。



元参議院議員・保坂三蔵様のご挨拶

  私たち市民生活あるいはまた企業活動の中で、本当にかけがえのない存在としてご活躍の行政書士の先生方の台東支部の創立50周年、まことにおめでたく、心からお喜びを申し上げる次第でございます。
  ちょうど本部の50周年のときに天皇陛下がご臨席あそばされました。私はそのとき、すごいものだなと。社会的な認知あるいはステータスをいみじくも天皇陛下がご証明いただいたようなものでございまして、感激いたしました。この精養軒から西のほうを見ますと東京大学が見えますが、ちょうどここから見える14階で、今、陛下はご入院中でございまして、明日、心臓のバイパス手術を行うわけでございます。平癒を心から皆さんとともにお祈り申し上げたいと思っております。
  和田支部長さんのお話を聞きまして、重ねて感激いたしました。50年を経過したからやってみようか、そういう自然体ではなく、意義というものを感じて決断したということでございまして、私どもといたしましては、先生方の並々ならぬご決意を支部長の言葉一つで拝察したわけでございます。これからも大変な世相であり、とりわけ中小企業にとりましては大変な時代が来ていると思います。そのとき、どうぞご善導いただきたいわけでございます。
  弁護士会の江口先生もお見えでございますけれども、法廷外紛争処理あるいはワンストップサービス、士法の中でも間口の広いご活躍でございまして、私たちが間違いなく前進するために先生方のお力はどうしても必要不可欠でございます。これからも一層スキルアップしていただきまして、われわれ迷える子羊をご善導いただきますよう心からお願い申し上げる次第でございます。
  以上、まことに簡略でございますが、心を込めてお喜びを申し上げ、お招きに感謝申し上げてごあいさつにかえます。おめでとうございました。


東京都議会議長・中村明彦様のご挨拶

  行政書士会台東支部の50周年、まことにおめでとうございます。行政書士会の50年、今までいろいろな経緯があったことだろうと思われますが、これを一つの契機といたしましてご活躍をいただきたい、このように念願してやまない次第でございます。
  行政書士の先生方は、身近なまちの法律相談家としてご活躍いただいているのは私も十分承知いたしているわけでございまして、私の住まいの隣近所にも行政書士の先生がいらっしゃいまして、何かと相談をしてしまう。快く相談に乗っていただきますし、気軽に声を掛けられる。これが行政書士の先生方ではなかろうかと思っておるわけでございます。
  そして、一方では、教育問題にも熱心に取り組まれ、先般も東京都での法教育も要請をいただきました。区と都がしっかりと連携しながら、健全な、そしてまた世の中の常識に明るい生徒を育てていただきたい、このように念願してやまないわけでございます。
  もちろん、われわれ議員も先生方のお力になれるようにしっかりと活動してまいる所存でございます。士業はいろいろございますが、50周年を契機といたしまして、和田支部長さん、そしてまた、歴代の支部長さんがお築きになったこの台東支部を、さん然と輝く台東支部に構築していただき、これからもまちの困っている人たちの相談相手としてご活躍いただきますようお願い申し上げまして、お祝いのごあいさつとさせていただきます。
  本日はおめでとうございます。



東京都議会議員・服部征夫様のご挨拶

 行政書士会の50周年、誠におめでとうございます。鈴木実行委員長、そして和田支部長のもとで、こうして盛大な50周年ができますことを嬉しく思っております。
  行政書士会の先生方とは、私も長い間一緒になってさまぎまな課題に取り組ませて頂きました。中でも印象的なことは、他区に先駆けて行政許認可手続きの無料相談窓口を開設できたこと、また、今年からは区立小学校での法教育を実現し「ルールを守ることの大切さ」を子供たちが分かりやすく学習するようになります。
  今日は、各区の行政書士会の支部長さんもご出席でございますが、台東区の行政書士会は、和田支部長の実行力、決断力に加えて、所属される皆さま方の意欲によって各区に先駆けてさまざまな事業が展開できていると思います。
  これからも台東区行政書士会が、街の身近な相談相手として、益々ご発展、ご活躍されますよう願っています。ありがとうございます。



台東区議会議長・青柳雅之様のご挨拶

  本日は、区議会の主要3会派から、和泉議員、伊藤議員、小坂議員も同席させていただいておりますが、代表いたしまして与えられた時間内に一言ごあいさつさせていただきたいと思います。
  本日ここに、東京都行政書士会台東支部の創立50周年の節目の年を迎えられましたこと、そして、この祝賀会がこのように盛大に開催されましたことを、心よりお喜び申し上げます。また、皆さま方には日頃より、区の法律や行政の相談業務、さらには子どもたちの法教育、さまざまな形で多大なるご尽力をいただいておりますことも、重ねてこの場をおかりいたしまして感謝を申し上げさせていただきたいと思います。
  さて、皆さまのお仕事は、官公庁に提出する許可や認可・登録の申請書作成、個人や企業、団体の間で交わされる契約書の作成や遺言状の作成など、さまざまな分野にわたり、そのいずれもが、法律上の必要性や、個人の権利や義務に関わる大切なお仕事でございます。私どもが日々仕事をし、また、安全・安心に日常生活を営むことができるのは、私どもの社会に秩序があり、ルールがあるからだと思っています。皆さま方は、行政書士のお仕事を通じて私どもの生活を支えております。どうか皆さま方におかれましては、今後とも区民の生活向上のため、そして安心・安全に皆さんが暮らせるようにご尽力を賜りますようお願い申し上げます。
  結びに当たりまして、東京都行政書士会台東支部のますますのご発展、そして、和田支部長を中心といたしまして皆さま方のご活躍を心よりご祈念申し上げまして、あいさつとさせていただきます。本日はお招きありがとうございました。


台東区法曹会幹事長・江口十三郎様のご挨拶

  本日は、東京都行政書士会台東支部の50周年、本当におめでとうございます。
  台東区法曹会というのは、台東区に事務所または住所のある弁護士の集まりでございまして、総数70名ほどでございます。今日私がここであいさつを仰せつかりましたのは、一つには、台東区の士業の代表としてあいさつをする趣旨というふうに和田先生から伺っております。
  台東区の司法書士会や社労士会、土地家屋調査士会、税理士会、宅建の皆さまとの間で交流を図ろうということを台東区法曹会も長年目指しておりました。4年ほど前に60周年記念を台東区法曹会もやりまして、そのときに鈴木雅博先生などをお招きしまして、そこからご交誼を始めさせていただきました。
  そして、去年1年間、和田先生、西岡先生のご協力を得まして、「台東区災害ネットワーク専門職会議」を立ち上げさせていただきました。これは台東区の区民相談業務を行っている士業などが集まりまして、このたびの東日本大震災の事例報告会をしたり、税務の処理をどうするかということを税理士会にレクチャーしていただいたり、相互に研さんを図るものでございます。2カ月に1回ぐらい、支部長、副支部長の先生方と歓談する機会を得まして、和田先生の熱血あふれるお話を伺い、また西岡先生からは、「士」の下に「心」を付けて「志」となる。士業はそうあるべきだというお話を伺い、勉強させていただいております。そういう意味では、各士業の支部長クラスは本当に仲良しになりました。今後は、会員の皆さまともそれぞれ交流していくことを考えたいと思っております。どうか皆さま方にも志を高く、われわれともどもご協力いただきましてご交誼を賜りたいと思いますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
  本日は本当におめでとうございました。